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株式会社山田製作所(大阪)さまの工場見学会に行ってきた!

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朝7:40集合で、株式会社山田製作所様の工場見学会に参加してきました!

「徹底した3S活動」で有名な山田製作所様ですが、工場見学会は平日で早朝からしかやっていないようなので、参加できない方向けにレポートを書いてみようと思います。(詳細は問い合わせてください)

 

「3S活動」とは、製造業を中心に広がっている「整理・整頓・清掃」ですが、詳しくは別途調べてみてください。

今回私が参加したのは、「3S活動」を自社に使いたいからでなく、顧問先との関わりに影響を与えるのではないかと思ったからです。手法ではなく、考え方を学びたかったんです。手法は、業界・業態・業種それぞれ異なってくると考えていますから、安易にマネするもんじゃないですね。

 

場所は、大阪府大東市。どこの駅からも少し距離のある場所に株式会社山田製作所があります。

今回、女性経営者が主催のイベントだったため、参加者のほとんどが女性でした。申し込む前からだいたいわかっていましたが、「男性がもし私ひとりだけだったとしても!」と空気を読まずに申し込みました。定員20名はあっという間に到達したようで、満員御礼での開催でした。

 

まずは社長から、今日の流れを簡単に説明していただきました。
・立ち時間が2時間以上と長いこと (荷物は別室に置いておいたほうが楽ですよ)
・トイレになかなか行けないこと (今のうちに行っておいてね)
と社長 山田茂さんの普段からコワそうな顔をニコニコさせながらの、やさしい気遣いが助かります。(ちなみにこの記事ではあえて社長の顔写真は出てきません!写真は撮ったけど・・・)

「荷物は持っておこうかな・・・」と思ったのですが、結果的にはアドバイスいただいた通り、置いてきて正解でした。少しでも身軽になるのがオススメです。

 

■07:55 清掃

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チャイムが鳴ると一斉に清掃が始まります。
清掃箇所は、「区分(シート)」と「チーム(カラーマグネット)」で、明らかにわかるようになっています。番号も振ってあるので、今日の清掃が終われば、マグネットを次にまわすだけ。実にシンプルです。なにこれわかりやすい。

清掃は3チームに分けて行い、清掃箇所は21箇所に分かれています。毎朝10分清掃をするため、「1週間に1度は掃除する」ことになりますね。これもきちんと丁寧に(後で)説明してもらえます。

掃除の仕方にも特徴があるのですが、これは行った人だけの特権ということで・・・。

 

■08:05 朝礼

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毎朝30分です。

一部抜粋にしますが、日替わりでスピーチ担当がいました。話の途中でピピーとタイマー音が鳴りまして終了。
次に出てきた人が何か話していますが、ん?さっきの人の話のつづき???

朝礼の中では、日課はタイマーを持って発言時間を決め、それを聞いた中から1名がコメントをするやり方をとっていました。他の人は「自分とは感じ方が違うな」と発言はしないものの、コミュニケーションをとることが朝からできますね。職人傾向の強い業務内容だからこその、朝からの工夫だと感じました。お互いを尊重して発言しあう機会は、きっと少ないでしょうから。

 

[報告・勉強]

朝礼の中で、報告・相談ごとだけでなく、ISO勉強会も行っています。
会社からの押しつけでなくて、自らが学ぶ姿勢になると、次のようなやり方になるようですね。

質問がある人が前に出て、話を進めます。わかる人がそれに答える。
これもシンプルです。

やってしまいがちな失敗例はこの逆です。
「わかる人が教える。わからない人が聞いて学ぶ。」
なかなか身につかないやり方です。

 

■08:30 工場案内

案内の担当は社長・・・ではなくて、入社数年以降の社員さんです。よろしくお願いします。

業務内容の説明ではなく、工場の3S活動の説明です。

至るところに工夫がみられ、細かいところに目がいってあちこち気になります。

1時間ほどの案内でしたが、もっと聞きたいことあったな、気になるところ見つけれただろうなっと時間足らずを感じさせられる案内でした。

 

工夫とは例えば・・・

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在庫(?)を立てておくこの棚。途中に黄色い線が入っているのですが、これが高さを表していて、ぱっと見で必要サイズのものがあるかどうかわかります。もっとこだわりはあるのですが省略。(参加してください)

 

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消耗品の管理です。

ホームセンターかのような並べ方ですが、在庫がどのくらいなくなれば発注が必要か。何個発注するか。単価はいくらか。など購買判断となる基準が明確になっています。ここにも、もっとこだわりはあるのですが省略。(申し込んでください)

 

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少ないデスク用品は、ラベルを貼って、定位置が決められています。

案件の進捗表などは、ファイリングして管理しているのですが、思い切った決断をされていました。(もう書かない)

 

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このボードは株式会社山田製作所の自社製品「Y-decl」です。

工程と進捗、そして分担が一目瞭然でわかるようになっています。ただのホワイトボードじゃないですよ。

 

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すぐ隣では、それぞれの入荷・出荷日がわかるようになっています。

ぱっと見で、だれもがすぐわかる!

 

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なんかこの2つクルクルするやつ、小学校でみたことあるのと似てる!

 

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器具はこのように姿までなぞっておいて、向きまで決まっています。
反対向きに置くと、違和感を感じるようになっています。

 

器具や管理ボード全体をみるとこんな感じ。

経営理念や本年のスローガンもわかりやすく見やすくしています。??

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踏んではいけない白線(後述・・・しないかも)

 

 

■09:30 説明(着席) - 11:20 質疑応答

続けて着席しての説明時間。ここは山田社長からです。

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2時間ほど話続けられたので、書くことはたくさんあるのですが、すべて省略して1点だけ書いておくことにします。本質はこの2時間のほうにあったのですが、気になる方はホント参加してください・・・。

 

山田社長が強く意識しているのは「差」。ギャップですね。

ギャップをいかにして見えるようにするか、感じるようにするか、解決できるようにするか、工夫できるようにするか、ひとりひとりができるようになるか、その環境を企業がいかにして用意できるか。この点に尽きると私は感じました。

 

そのために「3S活動」を行って、3Sのひとつひとつ「整理」・「整頓」・「清掃」を定義づけして、いつだれがみてもわかり、できるようにする。くり返し実践していくと、企業文化になり、その温度は社長から社員へ、社員から社員へ、社員から次の新入社員へと伝わっていく。これが全員参加の習慣になって「しまっている」のが、株式会社山田製作所の強みなんだなって感じました。

 

この取り組みをはじめて15年以上。まだまだ改善点があると社長は言いました。

その話を聞きながら「3S活動を通じて、問題を感じるようになり、見えるようになっておられるんだな」ってぼんやり思いつつ、この見学レポートを書いています。こうやってまとめることはとても簡単です。

しかしながら、15年も体現してきた人の経験をマネることはとても難しいんです。「15年」という時間を買うことはどうやってもできませんから。経験ってすばらしい「差」を生みだすんですね。

 

 

株式会社 山田製作所
所在地 〒574-0056 大阪府大東市新田中町2-41
TEL : 072-871-0095
FAX : 072-871-3103
URL : http://www.yamada-ss.co.jp/
創業 : 1959年(昭和34年)4月
設立 : 1969年(昭和44年)7月

 

 

 

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  • この記事を書いた人

ススムワーク

「生み出したサービスをもっと多くの方に届けたい」「事業の軸を再構築したい」「働いても働いても楽にならず時間がない」 戦略から事業構築を支援し、最終的にはススムワークが不要となる事業になっていただきます。

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